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PA ボランティアに自作スピーカーを投入

7月に入り近隣の各所で夏祭りが開催されます。アンビルコンサルティングでは毎年、 PA ボランティアでこれらのイベントをお手伝いしています。

びわこジャズフェスティバルに続き、今年も多くのイベントへの参加を予定していますが、今後は自作のスピーカーを中心としたシステムに入れ替え、より良い音を提供すべく準備を進めています。

そのコンセプトはズバリ、ビンテージアルテックの小型化です。

 

vott500.jpg


半世紀以上前に販売が開始されたこれらのスピーカの音はすばらしく、長期にわたって主に室内用のPAスピーカとして使用されてきましたが、今では一部のマニアが自宅で使用する以外にはほとんど使われなくなりました。しかしこれらのスピーカの発するサウンドに対する評価はいまだ衰えることはありません。

私どものお手伝いするイベントの規模では、この A5 システムあたりがちょうど良く、これをメイン使いたいところですが、あまりにも大きく持ち運びがたいへんです。

そこでまず、この A5 に使用されている 、ラージフォーマットと呼ばれる巨大は高音用スピーカを小型化してみました。

pa_hf1.jpg

これがその結果です。いずれも本物アルテックのマルチセルラー型と比較し、サイズ・重量とも半分程度に小型化できました。しかしそれでも 20kg 以上の重量があります。また音質的には10KHz 以上が全く出ませんが、金属ホーン独特の明るい鳴り方をします。特にこの左側のスピーカーはボーカルが良く、右側のスピーカーはプラスの音がリアルに出ます。汎用性はイマイチですが双方とも捨てがたい味があります。

そこでもうひとつ、少し新しい世代のセクトラルホーンを小型化してみました。

pa_hf2.jpg 

左側が以前国内で販売されていた  A5 用の 288-16G ドライバー + 311-90 ホーンです。右側が小型化したニセモノです・。見た目は半分くらいに見えますが、重量は本物の 26 Kg に対してこのニセモノは 21Kg あります。このニセモノはワイドレンジで粒立ちの良い音がします。本物のアルテックの音ではありませんが充分使えそうですので、今年はこれを使うことにしました。

そしてついでに、びわこジャズフェスティバルで使用した EV社の既製品スピーカからユニットを外して、大きさを比べてみました。

pa_hf3.jpg

中央に写っているのがそのユニットです。重さは 1.3Kg しかなくアルテックの 10分の 1以下です。

最終的には、この小型化したニセモノのアルテックにウーファーを付け加えて、クロスオーバーネットワークで音作りをしてシステムを完成させます。この音作りの段秋ではまず使用するダイアフラムを決め、それにあわせてクロスオーバーポイントとそのスロープを設定し、さらに高域補正を行います。

ダイアフラムはアルテックのオリジナルではなく、サードパーティのチタン製のものを使用します。またクロスオーバーの設計には、Altium Designer のシミュレータを利用します。

crossover.jpg

位相回転やインピーダンスの変化も調べられるので、なかなか便利です。

当方でのアルテックの小型化についてはこんなところですが、かなりマニアックの取り組みであることは間違いありません。たかだか 1KHz 以上の高音を出すのにこんなに巨大なユニットを利用するなどというのは、常識人な発想ではありません。

しかし、そうとも言い切れないようです。

以前販売されていたヤマハ製の天井吊(フライング)スピーカに、なんとこの巨大なアルテックのドライバーが使われていました。ボックスから取り外してみたところ、ラベルこそ張り替えられていましたが、そこにはまぎれもなく巨大な アルテックの 299 ドライバーがありました。ただしホーンには、金属ではなく FRP 製のものか使われており、小型化と共にかなり軽量化されています。

yamaha299.jpg

この、大メーカが小型化・軽量化したアルテックについても、うまくチューニングできれば現場で使ってみたいと考えています。

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