2005年03月30日

Protel設計、勝利の方程式

基板設計を採算にのせるためには、受注を安定に確保することがなによりも重要です。
Protel を使っている回路設計者は巷にあふれていますので、Protel のデータで相互にやり取りできることのメリットを生かせば、新規設計案件の安定受注は難しくありません。しかしProtel が使用されている設計現場にも、過去にProtel 以外のCADで設計済みのPCBデータが多数残ってるのが普通です。そしてこれらの設計変更の依頼にも対応しなくてはなりません。

どの業界での同じだとは思いますが、特にPCB設計の業界では「便利で安心、早くて安い」ことが重要です。そして新規設計の案件だけでなく、設計変更の案件に関しても依頼を受けた仕事は断らないことが大切です。そこで、Protel とデータの互換性の無いCADデータの修正をどのようにして行うかということが重要な課題になります。そしてその解決法としてガーバデータをうまく利用することが決め手になります。

世の中にガーバデータが出力できないCADはありません。またCADデータが見つからなくても、大抵は基板メーカがガーバデータを保管しています。またガーバデータは多少のバリエーションこそありますが、万国共通フォーマットですので、読み込めない事はほとんどありません。要するにデータを渡す側も受け取る側も、ガーバデータなら何とかなるということです。

一般的には、自動機能に重点を置いた海外メーカのCADはガーバデータの処理機能が弱く日本製CADメーカの方が充実していると言えます。しかしProtel 2004 は例外でこのガーバ処理機能が非常に充実しています。Protel 2004 では、付属しているガーバエディタ(CAMtastic 2004)の機能によって多少クセのあるガーバデータでも容易に読込み可能です。そして特筆すべきは、読み込んだガーバデータをProtel のPCBオブジェクト(すなわちビアやパッド)に容易に変換でき、Protel のPCBデータとして保存できることです。そしてこの機能がPCB設計の安定受注に大変役立ちます。

この機能を使うことにより、受け取ったガーバデータを読込んでパターン変更する場合にも、新規設計の場合と同様に、Protel 2004 の編集機能を使用することができます。これにより設計変更の依頼を気軽に引き受けられるようになりますが、さらに重要なのは次のような仕事の進め方です。

設計変更が終わったあと依頼元に、ガーバデータだけでなくProtel のPCBデータを納品し保管してもらいます。そして、次回以降の設計変更の際にはこのProtel のPCBデータを用いて行います。これにより設計変更作業が効率化されますので、より「便利で安心、早くて安い」サービスの提供が可能になります。また繰り返して受注するうちに、数多くのProtel データが依頼元の会社に蓄積されます。そうすると、Protel で設計できるところにしか設計を依頼しにくくなるため、Protel で仕事が安定に受注できるという仕組みが自然に出来上がります。

安定に仕事を受注するためには、設計の腕をみがくだけでなく、このように Protel の特長を生かした勝利の方程式を立てることが重要です。

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