2005年03月25日

Protel の統合コンセプト

統合というフレーズがよくCAD のセールスに用いられますが、統合の形態やレベルさらにその範囲はさまざまです。Protel 99 SE の終了を間近に控え、一度ここでProtel の統合のコンセプトのおさらいをしておきたいと思います。

Protel のPCBツールでは大別して次の3つの統合が行われています。
(1) データの統合
一連の作業で使用する複数のツール間でのデータの互換性が保たれており、相互のデータのやり取りがバックグランドで行われる。
(2) ツールの統合
ひとつの実行ファイルを起動するだけですべてのツールが使用でき、また単一のユーザインタフェースで使用できる。
(3) デザインプロジェクトの統合
デザインプロジェクトで生成される多数のファイルをひとつのプロジェクトに関連付け、連携と管理を行う。

Protel ツールでは、約10年前の1994年にEDA/Client という統合プラットフォームのコンセプトを打ち出して以来、統合化に対して多くの技術が投入され続けています。Protel の統合の核になっているプラットホームの呼び名はその進化とともに、EDA/Client(Protel Ver.3/98)から DesignExplorer(Protel 99/SE)そしてDXP(Protel DXP/2004)と変わりました。しかし統合の方向性は一貫しており、現在のAltium 2004 ではその範囲がボードレベルだけでなくFPGA のハードウェアとソフトウェアにまで拡大されています。

しばしば、複数のツールを寄せ集めてデータの互換性を保っただけものが統合ツールと呼ばれる場合があります。Protel のコンセプトから見ればこれらは、統合ツールではなく集合ツールとしか呼べないものです。もし他社から統合を謳ったCAD のセールスがあれば、その統合の実態を詳しく調査してみてください。

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