2005年03月26日

Protel の価格を語る

Protel 2004のノードロック版の価格は 998,000円、一方ハイエンドツールに分類される他社製品を、このProtel 2004と同等のツール構成で見積るとこの10倍くらいの価格になると思います。この双方の能力の比較については別の機会に譲ることにして、価格だけに注目して双方の妥当性をあげてみます。

安価なProtel 2004選択の妥当性
(1) 決められたられた予算の中でハイエンドツールの10倍の台数が導入できる。10人の設計者が1台の高価なCADを共用するよりも、10人それぞれが安価なProtel を独占使用できるほうが効率的。
(2) 設計に使用するCADが高くても安くても、出来上がった基板にその差は表れない。ましてや基板は筐体で隠れて見えないため、高価なCADを使って設計しても製品が高く売れるわけではない。
(3) CADは単なるツールでありCADツールが自動的に基板を完成させるわけではない。このため、設計結果に与える影響はCADの性能差よりも設計者のスキルの差の方が大きい。例えば初心者がハイエンドツールを使って設計するよりも、熟練エンジニアがProtel を使って設定するほうが優れた設計結果が得られることは明白である。

ハイエンドツール選択の妥当性
(1) 設計者1人に対して1ヶ月100万円近い経費がかかるため、フルタイムで設計を行った場合1年間で1000万円以上の額に相当する設計データが作成される。この金額はハイエンドツールの価格よりも大きく、ハイエンドツールの優位性によって何割かの設計コストが削減できるるのであれば、あながちハイエンドツールが高価であるとは言い切れない。
(2) ハイエンドツールではサポートの対価として高額料金を要求される。しかしProtel の場合には設計者とは別にサポート要員が必要になる場合があり、この人件費を考慮するとハイエンドツールの運用コストはかえって割安になる。

Protel 2004とハイエンドツールの双方が選択の候補にあがっているとき、おおよそ以上のような点を社内の実情に合わせてジャッジすることになると思います。実際には、価格と機能面だけでなく既存データの再利用、社内システムとの整合性、教育などの広範囲な要素を総合的に考慮しなくてはなりません。製品価格と機能面の優位性だけをとらえて、じゃあ明日からProtel にしましょう、という訳にはいかないことだけは確かです。

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