2005年05月23日

バージョン番号の落し穴

CADの品質や完成度を判断する際にCADのバージョン番号を参考にする場合があります。例えば、ソフトウェアはバージョン3くらいにならないと良くならないということをよく耳にします。出来立てのソフトよりも、長く改良が続けられたもののほうが品質が良いのは当たり前ですので、このような判断はあながち誤ったものではないといえます。

しかし、バージョン番号の付け方の基準は各社まちまちですので、単純には比較できません。また最近のAltium 製品のようにバージョン番号が分かりにくいものもあります。そこでまず、Protel のバージョンアップの経過をご紹介します。

(Ver.1) Protel Acvenced Schemtic/PCB 1.x
(Ver.2) Protel Acvenced Schemtic/PCB 2.x
(Ver.3) Protel Acvenced Schemtic/PCB/Route/SIM/PLD 3.x
(Ver.4) Protel 98
(Ver.5) Protel 99
(Ver.6) Protel 99 SE
(Ver.7) Protel DXP
(Ver.8) Protel 2004 (Altium Designer)

Protel Advanced PCBのリリースが1991年ですので、Protel 2004 (Altium Designer)は14年にわたり、7回もの改良が加えられた8世代目の製品であるといえます。 (プロテルの始まり Protel 進化論 参照)

一方QrCAD の場合、Protel とはかなり違っています。OrCAD社(現在のCADENCE社)は、Masstekの買収によって得たMaxRouteのバージョン番号を引継いでいます。このため、OrCAD Capture やOrCAD Layout のバージョンは、いくらかかさあげされたものになっています。

(Ver.1~3) MaxRoute 1.x - 3.x (押し退け自動/半自動配線)
(Ver.4) MaxRoute/MaxPlase 4.x (クラスタ自動/半自動配置を追加)
(Ver.5) MaxRoute/MaxPlase/MaxEDS(MaxEDA) 5.x (PCB-CADを追加)
(Ver.6~) OrCAD Layout/Capture 6.x ~ (OrCAD ラインナップに移行)

ちょっと分かりにくいまも知れませんが、OrCAD Captureは、OrCAD Layoutと対を成す製品であることから、出来立ての製品であるにもかかわらずOrCAD Layout と同じ、6 のバージョン番号が与えられています。

このように、バージョン番号の付け方は各社の事情によってまちまちですので、番号の大小を単純に比較できないことに注意が必要です。(OrCADはCadence Design Systems, Inc.の登録商標です

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