2005年05月30日

ジャンクションの恐怖

Protel 99 SEProtel 2004 の回路図エディタではジャンクションの取り扱いが異なります。

PCB ではネットリストの読み込みコマンドが無いことに戸惑います。そして一方のSchematic では自動ジャンクション発生を禁止できませんので、旧製品で描かれた回路図を読み込む場合や、超マニュアル指向で回路図を描く場合には支障が発生する場合があります。

Protel 99 SE と Protel 2004 にはつぎのように異なります。
(1) Protel 99 SE ではジャンクションを自動発生を禁止することができたが、Protel 2004ではできない。
(2) Protel 2004 は、自動的にWire の端点と端点とを連結して一本のWire に変換する。ただし、このモードがデフォルトに設定されているが解除することもできる。一方Protel 99 SE にはこのWireのマージ機能は無い。

新たに回路図を作成する場合には、Protel 2004 の作法を理解していれば何ら問題は生じません。しかしProtel 99 SE で作成された回路図を読み込む場合には、描き方によって回路図が描き変わってしまいますので、その振る舞いを理解して適切に対処することが必要です。

(1) Protel 99 SE のジャンクション自動発生モードで回路図を描き、仕上げ段階で自動発生を解除して不要なジャンクションをマニュアルで消去した場合。
このケースでは、既存回路図をそのまま使用することはできず、Protel 2004の作法に合わせて描きかえなくてはならない。

(2) Protel 99 SE のジャンクション自動発生モードで作成したWireの十字交差接続。
文章では説明しにくいので、図を参照してください。ワイヤの色分けは、それぞれが独立したワイヤセグメントであることを示しています。(通常は同じ色で描きます) デフォルトの設定の状態では、Protel 2004に読み込んだあと、回路図に触れた瞬間にジャンクションが消滅ししてしまいます。

cross99abs.jpg
Protel 99 SE で作成した回路図(左)を読み込むと、
ジャンクションが消滅する(右)

この問題を避ける方法は2つあります。いずれもデフォルト設定の変更です。

(1) [ Tools ] - Schematic Preferences... で表示される Schematic - General のOption グループの Optimize Wires & Buses のチェックをはずします。
この設定により、ジャンクションは消滅せず、元の回路がそのまま再現されます。しかしこの場合には、新しく設けられた、Wire のマージ機能が働きませんのでProtel 2004の有効性を生かすことができません。

(2) Wire のマージ機能を生かしたい場合には、上記(1) の解除は行わず、その4つ下にある、Convert Cross-Junctions の項目にチェックを入れます。このようにすると、ジャンクションが消滅しない範囲で Wire のマージが行われます。

cross99acs.jpg
Protel 99 SE の回路図(左)を読み込むと、
一部のセグメントが連結されるがジャンクションは消えない(右)

ただし、この設定で十字交差接続を新たに作成すると、自動的に2つの三叉路に変換されます。(あまりカッコ良くないですね...)

cross99ads.jpg
左のように描くとかってに右のように変換される

このように2つの回避方法には一長一短がありますので、使い分けることが必要になるかも知れません。またアルティウム製品は、自動化に向かって進化していますので、将来の互換性を確保するためには、マニュアルジャンクションの使用はさけるほうがよいのかも知れません。

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