2005年05月19日

Protel へのネットの読込み

Altium Designer (Protel 2004)でPCB設計を始める際にまず、アレッ?と思うのは、ネットリストの読み込みコマンドが見当たらないことです。それそのはず、Protel DXPからはネットリストの読み込みコマンドが無くなりました。いくら真剣に探しても見つかるはずはありません。しかし、ネットリストの読み込みができなくなったわけではなく、ちゃんと別の方法が用意されています。

Protel では統合環境下でデータを整合させるための高度な機能を備えています。その機能は、2つのデータベース間の相違を比較するためのもので、強力なcomparator engine(コンパレータ・エンジン)によって実現されています。この機能を用い、入力ソース(ネットリスト)とターゲット(空のPCBレイアウト)の違いを見つけてデータを更新するという整合化のプロセスによって、ネットリストの読み込みを行います。回路図からPCBへ直接データを送る時にもこのコンパレータ・エンジンが用いられています。回路図データを送り込むコマンド名が、ExportやImportではなくUpdateとなっているのはこのためです。

この整合重視のProtel ではネットリスト読み込みを次のような手順で行います。
(1) Project - Show Differences コマンドを起動
(2) Choose Documents to Compare ダイアログボックスのAdvanced Modeにチェックを入れる
(3) 表示された2つのウインドウの片方をネットファイル、もう片方をPCBファイルに指定(マウスでクリックして赤くハイライトさせる)
(4) OKボタンを押すと別のダイアログボックスが開いて比較結果が示される。マウスの右ボタンをクリックしポップアップメニューから、Update All in >> PCB Dcument[xxx.PcbDoc]を選ぶ。ActionがNo Change から Addに変更されたことを確認後、Create Engineering Change Order ボタンを押す
(5) 表示されたEngineering Change Order ダイアログボックスのExecute Changes ボタンを押すとネットの読み込みが実行される

comp.JPG

以上のように新しいProtel では、ネットリストの読み込みはインポートではなく、相違を整合化するためのデータ更新作業であるといえます。ふつうの人はすぐにはこれに気付きません。ここで門前払いを食らって挫折した人も多いのではないでしょうか?

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