2005年06月20日

自動ベタとカットアウト

Protel PCBツールでは、高度なデータの連携や伝送線路シミュレータなどの新しく華やかな機能に目を奪われがちですが、面パターンの作成機能をはじめとする伝統的な編集機能にも着実に改良が加えられています。そこで、最新のProtel/Altium Designerでは自動ベタ塗り機能がどのように進化したか見てみることにします。

(1) ポリゴン形式のデータオブジェクト
従来は、ベタエリアの内部を細い配線パターンで塗りつぶりて面を形成していました。これに対して最新の Protel/Altium Designer ではポリゴン形式のオブジェクトがサポートされており、配線パターンによる塗りつぶしはなくなりました。しかし、ガーバ出力時には、拡張ガーバのポリゴンコマンドを使用するため、旧来の標準ガーバでは出力できません。標準ガーバで出力しなければならない場合には従来どおりの方法でベタエリアを作成することもできます。

(2) ベタエリアのカットアウト - 一押しの新機能
Protel/Altium Designer ではベタの内部を部分的に切り抜くカットアウトができるようになりました。従来もキープアウトの配置により切り抜きが可能でしたが、線幅とクリアランス値によるオフセットが生じるため、精密な形状の切り抜きには手間どりました。しかしこのカットアウト機能により複雑な形状でベタを切り取ることが可能になり、ベタエリアに抜き文字なども容易に作成できるようになりました。

cutoutpolygon.jpg
ベタエリアに Anvil の抜き文字を作成

(3) ベタの分割(スライス)
Protel/Altium Designer では作成済みのベタエリア上に線を引くことにより、容易に複数のベタエリアに分割することができます。最初に基板全体にベタエリアを配置し、意図どおりにベタが配置されなかった部分のみを分離して、パラメータを変更して再配置するという使い方ができます。

ベタ塗り作業は、地味ながら基板の品質に大きな影響を与えます。このようなProtel の新機能を使いこなせば能率よく精密なベタエリアを配置することができます。

Comment on "自動ベタとカットアウト"

"自動ベタとカットアウト"へのコメントはまだありません。

Post a Comment

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •