2005年06月27日

Protel のオートルータ

Protel のオートルータの高性能化は、企業買収によって取得したNeuroRoute をAdvanced Route3としてProtel ブランドで販売することから始まりました。その後、改良が進められましたが、統合環境への組み込みや、PCBとの連携の強化を主としたものであり、配線能力については一進一退の状態でした。また理由は分りませんが、Advanced Route3から Route 98 へのバージョンアップの際には、結線率が大幅に低下しました。そしてこのダメージを十分にリカバーしきれない状態がしばらく続いていました。

現在のProtel(Altium Designer)のオートルータには、Situs という名称が与えられ、大幅に手が加えられています。そこで、配線能力が以前のものからどれくらい進化したか試してみることにしました。

配線に使用したコンピュータは、Athlon XP 1800、メモリ約750MB、Windows-XPのノートブックPCです。精密なデータは取っておりませんので、この結果は大まかな傾向を示すものとしてお受け取りください。

まず、部品面パターン配線結果をご覧ください。細部は無視して配線全体の傾向に注目してください。電源はあらかじめ手配線しました。

手配線 - ずいぶん時間がかかりました
route_m.gif
トラック数=2325 ビア数=62

Protel 99 SE - デフォルト設定で1分45秒で配線完了
route_99se.gif
トラック数=3127 ビア数=164 ショート2箇所 未結線1箇所

Protel /Altium Designer - デフォルト設定で2分55秒で配線完了
route_2004.gif
トラック数=2515 ビア数=125 設定ミスによる未結線1箇所

新しいProtel /Altium Designerの結果をみると、配線イメージからより的確な経路に配線されていることが伺え、セグメント数やビア数を比べても効率的な配線が行われていることがわかります。これはなかなか Good です。この結果から、Protel /Altium Designer では、Protel 99 SE に対して、的確な配線パスを見つける能力が劇的に向上しているといえます。

そこで次に、配線の細部を見てみることにします。

route_2004err.gif

残念ながら、以前のもののと同様に不自然な部分が多く見受けられます。これらの部分については許容範囲を超える部分もあり、手直しが必要になるでしょう。このあたりの配線品質は、それほど大きく改良されていないようです。

結論として、Protel /Altium Designer のルータは非常に的確な経路に配線するように改良されています。以前に、他社のハイエンド・ルータをベンチマークによって調査した経験がありますが、この点についてはハイエンドの製品以上のものであると思います。一方、細部の配線形状については、手直しが必要な箇所が多々発生しますので、この点についてはさらなる進化を待たなければなりません。

いずれにせよオートルータは万能ではありませんので、その配線のクセをつかんでそれを補うような使い方をすることが大切です。時間があるときに、出来上がっている基板の配線をはがして自動配線してみるとよいでしょう。

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