2005年07月04日

続 CAMtastic を併用する

他の PCB-CAD で設計の終わったデータを Protel/Altium Designer に読み込んで修正したい場合、すぐに思いつくのはトランスレータを使ってデータ変換することです。Protel は、OrCAD LayoutPADSP-CAD の PCB トランスレータを備えており、これらのフォーマットの PCB データであればファイルを開けば自動的に Protel データに変換されます。しかしこれ以外のフォーマットの PCB データを読み込むためには別途にトランスレータが必要になりますが、これを容易に調達することはできません。

そこで、その代替として、Gerber データをもらって編集すると言う手段がありますが、ProtelCAMtastic を併用すると、一歩進んだ形でこの作業を行うことができます。常識的にはGerber データの編集というと、Gerber 編集用の生産性の低いコマンドを使用した手間のかかる作業を想像しがちです。しかしProtelCAMtastic を併用した場合には、Gerber データを Protel の PCB データに変換して、Protel のコマンドを使用して編集することができますので、うまく使えばオリジナルの PCB データなみに能率良く PCB レイアウトの修正を行うことができます。

もし、Protel で描かれた回路図があれば、回路図と整合の取れた完全な Protel PCB データに復元することができます。この手順については DesignWave 誌の記事で詳細に解説してあります。
http://www.cqpub.co.jp/dwm/Contents/0089/dwm008900390.pdf(冒頭2ページ)

しかしこの作業は結構手間がかかります。簡単な修正なら CAMtastic を使って単に Gerber データを Protel PCB データに変換するだけで十分ですので、そのプロセスを簡単に紹介しておきます。

(1) CAMtastic に Gerber と NC データを読み込みネットリストを抽出
データの読み込み、レーヤ属性の設定、レーヤオーダーの設定、ネットリストの抽出という一連の作業を行います。
(2) CAMtastic のデータを Protel PCB データに変換する
[ Files ] - Export - Export to PCB コマンドで Protel に データを送る
(3) Protel に読み込まれた PCB データからビアを抽出して変換
変換されたPCBデータはランド部分は全てパッドになっており、ビアとの区別がありません。このため、Find Similar Objects の機能を使ってビア部分を検出し、この部分をビアに一括変換します。
(4) Protel の PCB 編集機能を使って編集する
変換元データが Gerber ですので、そのままでは部品単位での移動はできません。このため部品の移動を行う場合には、[ Tools ] - Convert - Create Union from Selected Components コマンドっを使ってパッドをグループ化します。また、このメニュー下部にある、Add Selected Primitives to Component でシルクをグループ化します。これら機能を使用すると、オリジナルの CAD データと同じように部品単位での移動が可能になります。

union.gif

一般的には、Gerber データを使った編集は手間取る作業ですが、ProtelCAMtastic を併用 すると使い慣れた Protel の PCB 機能を使って編集できます。またProtel にはGerber 編集から変換したデータを能率よく編集するための機能が含まれていますので「Gerber はなにかと面倒」という先入観を捨てて一度この手順をお試しください。

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